高杉晋作は「おもしろきこともなき世をおもしろく」という詩で、つまらない世の中を面白くするのは心、つまり物の見方であると詠った。
異論はない。その通りだ。では、物の見方をいかに変えるのか?
私はその答えが写真にあると思い、先月から写真を始めることにした。
Contents
写真講座に飛び込んで見えた世界
撮りたいものにフォーカスする力
写真を始めようと思い、まずは初心者向けの写真講座(ストリートアカデミーが提供する講座)に参加した。
撮りたいものにピントを合わせ、他をボケさせる。絞り優先モードの扱いを習得する講座であったが、同時にここで得られたのが撮りたいものにフォーカスする力であった。
周囲をボケさせるとは、フォーカスする対象、撮る物を決めるという作業でもある。
カメラを持つことで、今の周囲を見渡し、何を撮りたいか、探す視点に切り替わる。
カメラを持った人間は何を撮ろうとするか?
何か良い物、心が動くものを撮ろうとする
ではカメラを持った人間が何を探すかと言えば、自分が惹きつけられる何か、である。
綺麗な花、不思議な看板、珍しい虫、青い空、人によっても日によっても対象物は異なるが、自分の心が動く何かを探すという点で共通している。
つまりカメラを持つことは、自分の心と向き合うということでもある。
カメラを持ち「さあ撮ろう」と撮影モードに入ることで、今まで何気なく通り過ぎていた道端の花を見つける感度が磨かれる。

写真は感動を探すスキルを高める
カメラがある時もない時も自然と何かを探すように
写真を始めて間もない私でさえ、大きな変化を感じている。プロカメラマンならなおさらだろう。
その変化とは、カメラがないときでさえ、目の前の感動ポイントを探す自分だ。
以前ならば見落としていた、道端に咲く花、路地裏の構図、雲の形、そうした日常の小さな感動ポイントに敏感になった。
写真を始めたことで、自身の感動発掘力とでも言うべき能力、スキルが高まっていると感じている。
写真は世界を現実以上に美しく仕上げる
よくJRのポスターなんかを見て「これはすごい景色だ!是非見たい!」と思い、旅行に出かけるが、実際はそうでもなかった、ということがある。
旅行者にとっては残念な面もあるが、写真が現実以上に世界を美しく仕上げた好例だと思う。
これを逆手にとれば、写真を使って、実際よりも美しい世界を創り上げることもできる。
カメラを使って色調や明るさを自分好みに仕上げることもできるし、写真編集技術を用いてさらにブラッシュアップすることだってできるのだ。


おもしろきこともなき世を面白くする、写真生活のススメ
ここまで私自身が、先月から写真を始めて感じた「おもしろきこともなき世をおもしろく」する、写真というものの力について書いてきた。
写真を始めたことで、今まで以上に世界の美しさ、感動ポイントに敏感になったし、世界をより美しくも、面白くもできると実感している。
今現在「おもしろきこともなき世をおもしろく」したいと考えている方、より刺激的で感動に溢れた世界に生きたいと望む方に、写真生活を満喫しているカメラ好きとして、ぜひとも「写真」を勧めたい。
本記事もQOL向上の参考になれば幸いだ。