私が初めてのクレジットカードとして楽天カードを選び、新規発行してから今年で10年が経つ。発行時はこれほど使い続けることを想定していなかった。が、楽天カードには手放せない理由が幾つも用意されていた。ここでは一度発行したら解約が難しい楽天カードの魅力を紹介する。
もちろん、楽天カードも万全ではない。これまでメリットが大きいと感じて使ってきたわけだが、イマイチなポイントもやはりある。私自身が感じてきた楽天カードのおすすめ理由と残念なところ、共に紹介するので参考にして欲しい。
※情報は2020年5月現在のものである
楽天カードのおすすめ理由
ここからは楽天カードを新規発行して10年間使い続けた、いちユーザーとして、楽天カードのおすすめ理由を8つ紹介していく。一通り見終わる頃には、楽天カードの魅力が多少伝わっているに違いない。
おすすめ理由1-年会費無料
10年前、社会人になったばかりの時、どのクレジットカードを発行すべきか散々迷ったが、年会費無料は外せなかった。
新卒一年目、なにせ大して収入が無い。そこに有料と無料の選択肢があるならば、無料に限る。当たり前だ。
なぜ年会費を払う必要があるのか。収入が豊富にあって、海外旅行に行く機会が頻繁にある、商社マンで海外に度々行く、マイレージこそ全てだ。そういった方には本記事は参考にならない。この記事はごくごく普通に勤務している方に向けて書いている。
月々10万円程度、年間100万円程度のカード利用を考えている方には、年会費無料は魅力的なはずだ。
おすすめ理由2-ポイント還元率1%
楽天カードはデフォルトでポイント還元率が高い。1%の還元は決して超高還元というレベルでは無いが、標準で1%還元、つまりどこで利用しても1%還元というのは、一つの高還元基準になる。
色々調べてみるといい。なかには、年会費有料で1%未満の還元率のクレジットカードが多々ある。もちろん、そういったカードにはそれなりのメリット、高ステータスカードであるとか諸々の理由がある。ステータスが欲しい方には楽天カードは勧めない。シンプルで高機能、ミニマリスト思考の方にこそ、楽天カードはおすすめなのだから。
おすすめ理由3-楽天市場でポイント高還元
楽天市場、ここが楽天カードのホームである。楽天市場で楽天カードを利用することで、ポイント還元率が一気に高まる。通常還元1%のところ、楽天カードの利用でプラス2倍の還元率となる。
つまり楽天市場内で楽天カードを利用すれば3%還元となる。これは大きい。楽天市場を見れば何でも揃っている。買い物をここに集約すれば、ポイントがお得に貯まっていく。
おすすめ理由4-ポイントで楽天市場内で何でも買える
楽天カードを利用していけば、気付くと数千円貯まっている。月々10万円の利用でミニマムの1%還元だとしても、3ヵ月後には3,000ポイントだ(水道光熱費をはじめ、日用品の購入諸々カードでの支払いに集約すると、5-10万円位をクレジットカード利用にシフトするのは難しくない)。
3,000ポイントあればちょっとしたご褒美を自分に買うこともできる。プレゼントを買うにも良い。
私は両親の誕生日のプレゼント代を、楽天のポイントで購入することもある。ポイントを有効利用できる楽天市場という巨大モールがあることも、楽天カードのおすすめ理由の一つだ。
おすすめ理由5-楽天ブックスで好きな本が買える
楽天関連のサービスは多い。紙の本や電子書籍を利用する方には、楽天ブックスの利用検討も勧めたい。
楽天ポイントをそのまま使って書籍を購入することもできるし、楽天ブックスで購入すれば楽天カードのポイント還元率も高まる。
おすすめ理由6-楽天モバイルでポイント利用可
携帯電話のキャリアを楽天モバイルに切り替えれば、携帯料金に楽天ポイントを充てることも可能だ。
私が楽天モバイルを利用していて一番お得に感じるのは、月々の利用料が丸々ポイントで支払えた時。もちろん、今まで貯めたポイントあってのことなのだが、ポイント利用で携帯代が実質ゼロ円になった時のお得感は堪らない。タダで携帯が使える月がある。嬉しいことだ。
おすすめ理由7-楽天ペイでポイント利用可
10年前と比べると、電子マネーの普及によって、さらに楽天カードが手放せなくなったのは間違いない。
貯まった楽天ポイントを利用して松屋で牛丼を食べたり、丸善で本を買ったり、ドラッグストアで洗剤を買ったり。
楽天カードで貯めたポイントが楽天ペイとして利用できることの恩恵を強く感じる。リアル店舗で必需品、嗜好品を入手できるのはありがたい。
おすすめ理由8-楽天証券でポイント投資可
将来的な資産管理を考える上で、金融商品は欠かせない。しかし金融商品というものに、リスクを感じる方もやはり多いだろう。
私だってそうだ。おっかなびっくり、金融商品に手を出したいと思いつつ、何年も経ってしまった。
しかし楽天証券であれば、楽天カードで貯めたポイントを利用して投資を始めることができる。
3,000円と3,000ポイントは等価であるのに不思議なものだ。ポイントを利用して投資を始められると思うと、グッとハードルが下がるのはなぜだろう。
楽天カードの残念なところ
ここまでは楽天カードのおすすめ理由について紹介してきたが、先述した通り天下の楽天カードだって万能ではない。完璧なカードなんてものは存在しない。完璧な人間がいないようにね(村上先生すみません)。
というわけで、私が楽天カードに対して残念と感じるポイントについて少しだけ紹介したい。
残念なところ1-デザイン
申し訳ないが、10年使ってきたからこそあえて言わせて頂く。デザインは少し物足りない。なんというか、もう少しスタイリッシュな感じが欲しい。
シンプルでいいのだが、必要最小限の、ミニマリスト志向には確かに不足感というほどの不足感はないのだが。
それでも、こうしてカードを出すときに「俺楽天カードなんす!」と少し誇らしくなるような、そんなデザイン性があれば、よりありがたい(無料なのに生意気言ってすみません)。
残念なところ2-ゴールドカードの改定
実を言えば、私は数年前に楽天カードをゴールドカードにアップグレードした。理由は様々あったのだが、一番の理由は国内ラウンジの利用が無制限という点に魅力を感じたのが大きい。
しかし2018年9月以降、年2回の利用までと制限がかかってしまった。いつでも国内ラウンジを利用できるカードというステータスが、年2回までになったことの残念感がある。これがステータスの魅力なのだろう。
中途半端にこうした想いをするくらいならば、楽天ノーマルカードの方が良いと思いつつ、改めてカードをダウングレードして新規発行し、各種サービスのカード番号を変えるのも手間で、かれこれそのまま楽天ゴールドカードを使い続けている(正直ここ2,3年は年に2回もラウンジを使うような航空旅行をしていないのだが)。
最後に-楽天カードを10年使ってきて
楽天カードと共に歩んできた10年間はあっという間だった。別れを告げようと思った瞬間がなかったと言えば嘘になる。それでもこうして10年間楽天カードを使い続けてこれたのには理由がある。
ステータスなんて不要、機能性が全て。そうしたミニマリスト、シンプル志向、コスパ、効率を重視した方に、楽天カードはおすすめできる。
今のカードに不満がある、新規カードの発行を検討している、よりお得なカードが欲しい、そんな方の参考になれば幸いだ。