本記事では瞑想の効果についてまとめる。
- 成績向上
- 集中力向上
- 創造力向上
- アンチエイジング
- ストレス軽減
上記効果について、なるべく引用元の実験や研究が辿れるものを紹介している。巷に溢れる瞑想効果にまつわる情報のうち、信ぴょう性の高いものを集約することを目的とした。
これから瞑想を始めようという方、瞑想の効果やメリットを把握したい方は参考にして欲しい。
瞑想の効果まとめ
瞑想の効果1-成績/学習効果の向上
瞑想の効果として成績の向上が挙げられる。勉強する必要のある学生や社会人、お子さんの成績を上げたい全ての親にとって朗報だ。
2016年、カナダのブリティッシュコロンビア州の公立校で9歳前後の生徒を対象に行われた実験によれば、定期的にマインドフルネス瞑想を行った生徒たちの算数の成績は、そうでない生徒たちに比べて15%も高いスコアを記録したと言う。
もちろん、より一層の研究は必要であろうが、瞑想が成績向上につながる一つの研究結果として参考になるデータであろう。
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瞑想の効果2-集中力の向上
もっと集中力を高めたい。これは誰もが望んでいるに違いない。高い集中力があれば、仕事のスピードを上げることも、タスクを完了する速度を高めることだってできる。
瞑想の修行を積んだチベット仏教の僧侶の脳波を研究したところ、瞑想に費やした時間に比例してガンマ波と呼ばれる脳波が活動的になっていることが観測されたと言う。ガンマ波は集中状態に見られる波形であるそうだ。つまりチベット仏教の僧侶のごとく瞑想修行すれば、集中力も高まるはずだ。
彼らほど、瞑想に明け暮れることは実現的ではないかもしれない。しかしそれでも、少しずつ瞑想を習慣に取り入れることのメリットが垣間見える研究結果だ。
Long-term meditators self-induce high-amplitude gamma synchrony during mental practice
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瞑想の効果3-創造力の向上
次のデータによれば、瞑想の恩恵を受けるのに、必ずしも長時間の瞑想は不要かもしれない。オランダのロッテルダム・エラスムス大学の研究によれば、10分間の瞑想による創造性の増加が確認されている。
実験はこうだ。まずは10分間の瞑想をするグループとそうでないグループに分ける。その上で、それぞれのチームに「ドローンビジネスのアイデアを挙げる」という課題を与える。結果は、アイデアの数にこそ大きな差は見受けられなかったものの、アイデアをカテゴリー分けした際、瞑想したグループのアイデアのカテゴリー数は瞑想をしなかったグループのカテゴリー数の倍であったと言う。
真っ当なアイディアからクレイジーなものまで、アイデアの種類が豊富だったというわけだ。もちろん瞑想以外にも結果に影響する要因はある。そこで研究チームは、瞑想以外の要因も考慮した。その上でなお、瞑想したグループの方が22%多様なアイディアを創出していたと研究チームは結論づけたと言う。
何を持って創造力とするかは意見が割れるかもしれないが、アイディアの数が創造力を測る一つの要因であるならば、瞑想が創造力向上に繋がると言えるに違いない。
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瞑想の効果4-脳の老化を抑制する
瞑想にアンチエイジング効果もあると聞けば、より一層興味をそそられるかもしれない。
アメリカのハーバード大学の研究チームが、長年瞑想修行を続けてきた仏教僧たちの脳をMRIスキャンで読み取ったところ、前頭前皮質の一部と島皮質という部分の脳組織体積が、一般よりも大きくなっていることが確認されたと言う。この結果は、加齢による脳体積の減少、つまり老化に、瞑想がアンチエイジング効果を果たしているとも考えられると言う。
また、テロメラーゼという老化の抑制に関する酵素の活動が、瞑想後に活発になることがカリフォルニアデービス校の研究で確かめられているそうだ。この結果も、瞑想が老化抑制に一役買っていると言われる根拠に活用されている。
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瞑想の効果5-ストレス軽減
現代を生きる上でストレスから完全に切り離されることは難しい。しかしながら、ストレスレベルを下げることができれば、QOL(人生の質)は有意に向上するだろう。
アメリカのカーネギーメロン大学の研究によれば、25分の瞑想を3日間続けた後、ストレスホルモンであるコルチゾールが減少したと報告されている。
またマサチューセッツ大学の研究によれば、2週間の瞑想プログラムに参加した被験者は、そうでないグループと比べて36%ストレスが軽減されたと言う。
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瞑想のストレス軽減効果は、これまでにも多くの研究がなされており、今後も精度の高い情報が出てくる可能性が高い。
最後に
以上、本記事では瞑想の効果について、幾つかエビデンス/研究の引用と共に紹介した。
今後も随時、最新の注目研究が公表される度に記事を更新していきたい。
今後自身のライフスタイルに瞑想習慣を取り入れていく過程で、本記事が参考になれば幸いだ。
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