【はじめに】
こんにちは。パーソナルトレーナー/習慣形成コーチのShintaHosokawaです。
「今度こそ痩せよう!」そう意気込んでダイエットを始めたものの、結局三日坊主で終わったしまった。こうした経験を多くの女性が一度は経験してるのではないでしょうか。
私の元にもそうしたお客さんからの切実な声が連日届きます。
実際、毎年多くの新しいダイエット法が紹介され、ダイエット本が出版されるにも関わらず、一向にダイエット需要は減りません。皮肉なことに、いつの時代もダイエット本はベストセラーランキング上位を占めます。
それだけ多くの方にとって、ダイエットは永遠のテーマになっているということでしょう。
安心してください、あなただけではありません。ほとんどの人が、継続的なダイエットに難しさを覚えています。
ではどうして、ダイエットは続かないのか。
どうしたらダイエットを続けて、数少ないダイエット成功者となることができるのか。
本記事ではダイエットの続かない原因と、失敗(ダイエットが続かない、リバウンドした)を避けるためにダイエッターがやめるべきことをまとめています。
「次こそは人生最後のダイエットにしたい」
「ダイエット成功率を少しでも高めたい」
そう考えながら、何度かダイエットに挫折している方に向けて書いた記事です。
本記事のポイントを押さええて、ご自身のダイエット戦略に役立ててください。
ダイエットが続かない4つの原因
①人はやりたいことしか続けられない
そもそも人には願望があります。願望とは平たく言えばやりたいことをやりたいと思うこと、やりたくないことをやりたくないと思うことです。
人にはやりたいことしか続けられないという習性があります。願望にないことを長続きさせることはできません。
人は、自分が心の底から求めているもの(願望)にあるものならば、自然と続けることができます。自分の大好きなことを思い浮かべてください。とくに意識しなくても、自然と続いていますよね。
一生続ける技術 青木仁志著 P38より#願望#継続 pic.twitter.com/ugo28OIQXM
— Shint@【Upper Life】運営中 (@shintahosokawa) March 12, 2020
本当は食べたいと思っているのに、食べないという選択は自分の欲求を満たしません。一時的には我慢ができても、それを続けることは難しいのです。ですから、なるべくやりたいことを満たしつつ、ダイエットをする必要があります。
②人間は苦痛を避けたい生き物
ダイエットが続かない典型的な理由の2つ目は、ダイエットが苦痛になっていることです。
特殊なタイプの変態さんをのぞいて、多くの人間は自然と苦痛を避けようとします。痛みがないこと、苦しくないことを望みます。これは人間の習性です。
快楽原則は人間が快楽を求め苦痛を避けること、すなわち生理学的・心理学的な必要を満そうとすることを表す。
Wikipedia 快楽原則より抜粋
人間の習性に沿った方法を取ることで、失敗パターンから逃れることができます。苦痛のない方法、苦痛を感じにくい方法がダイエット成功の秘訣です。
③人間は変わりたくない生き物
恒常性という人間の習性も知っておきましょう。
これは心身ともに、人間誰しもが持っている、今の状態を維持しよういう特性です。
恒常性は生物のもつ重要な性質のひとつで生体の内部や外部の環境因子の変化にかかわらず生体の状態が一定に保たれるという性質、あるいはその状態を指す。
Wikipedia 恒常性より抜粋
急激に摂取カロリーを減らせば、人間の身体は省エネモードに切り替えて、現状の体重を維持しようとしますし、他者からいきなり変わることを望まれても、簡単に性格を変えられないのはこのためです。
急激に変わることは難しいので、少しずつ脳に気付かれない程度に徐々にライフスタイルを変えて行くことが、このトラップを避けるために必要です。
④人の行動は環境に左右される
自分の意志の弱さをダイエット失敗の理由に挙げる方がいますが、意志という見えないものをコントロールすることはとても難しいものです。
また、人の行動は環境に大きく左右されます。
かの経営コンサルタント大前研一さんも言っています。
『人間が変わる方法は3つしかない。
1番目は時間配分を考える。
2番目は住む場所を変える。
3番目は付き合う人を変える。この3つの要素でしか人間は変わらない。
もっとも無意味なのは
「決意を新たにする」ことだ』By 大前研一
見えない意志力を管理する難しさと向き合うよりも、環境を管理する方法を学ぶ方が実現可能性は高いのです。
ダイエッターがやめるべき8つのこと
ここからは、上記のダイエットが続かない原因を踏まえて、失敗しやすいダイエット方法を避けるための具体的な方法について書きます。
①なるべく我慢しない
我慢を続けるダイエットは、上記の通り、願望と矛盾するので続きません。
なるべく、我慢していると自分が認識しない方法を選ぶことが大切です。いきなり好きな食べ物やお酒を断つというのは現実的ではありません。
②食事を大きく変えてはいけない
食事内容を極端に変えたり、摂取カロリーを大幅に減らすことは、人の持つ恒常性という特性と真っ向からぶつかるため、継続的なダイエットという視点から現実的ではありません。
少しずつ、徐々に変えていくのがコツです。
例えばビールを毎晩ジョッキで3杯飲んでいる方は2杯に減らす、三食とも白ご飯を摂る方は、ご飯の茶碗を一回り小さなサイズのものに切り替える等、少しだけ切り替えることが継続のコツです。
③激しい運動を始めない
熱しやすく冷めやすいタイプの方は、いきなり強度の高い運動を始めがちですが、これも挫折に繋がりやすい行動となります。
継続のコツは習慣化。
当たり前のように運動がライフスタイルに組み込まれることを目指すべきです。
今まで運動していなかった方が、いきなり30分の朝ランニングを習慣化できると思いますか。できないとは言いませんが、かなりハードルが高いのは確かです。
習慣化の第一ステップにはハードルをできるだけ下げることです。
④急激に体重を落とさない
一ヶ月で5kg落とそう、10kg落とそうと、今の自分の身長と体重の状態を無視して無茶な数値目標を立てることも、ダイエットの失敗を招きます。
月に5%以上の減量は9割以上がリバウンドするというデータもあります。
一気に落とした体重は一気に戻りやすく、ゆっくり落とした体重は定着しやすいものです。
短期的な目標ではなく、中長期的に半年、1年単位で徐々に体重を落とすという発想もダイエット継続の鍵を握ります。
⑤完璧主義を捨てる
完璧主義は苦痛感情を煽ります。完璧にできた日は達成感がありますが、完璧にこなせなかった日は、自分にとってストレスとなるからです。
完璧主義を捨てて、80点でも良しとする心の余裕が、ダイエットを続けるための必要要素です。
⑥意志の力に頼らない
意志の力はあてになりません。どれだけ硬く決意をしても、手の届くところにお菓子があっては手を伸ばしたくなります。
食べるお菓子の量を減らしたいのであれば、購入するお菓子の量を減らす、コンビニに寄る頻度を減らす等、行動を管理することに重きを置きましょう。
⑦人と比べない
理想を持つことは自分のモチベーションを高めるために大切ですが、必要以上に人と比べることは避けましょう。
ハリウッドの人気モデルに憧れてファンになるのは良いとして、周りの自分より細い女性、魅力的な女性と比べて劣等感を持つことは辞めるべきです。
日本人として生まれた以上、なかなかミランダカーのような八等身のモデル体型にはなれません。
それでも日々の生活改善、継続的なダイエットを通じて、昨日の自分よりも美しい自分になることはできます。
実現可能な目標にフォーカスしましょう。
⑧自分を責めない
たとえうまくいかないことがあっても自分を責めるのは辞めましょう。
自分に対する自信、自己肯定感が下がっては、自分が達成できるというイメージが持ちづらくなります。
自分はできる人間だと自分の存在を肯定するために、自分を責めないことです。
うまくいかないことがあったなら、自分を責めるのではなく行動を見直しましょう。
なぜうまくいかなかったのか、自分の行動と環境を客観的に見て、どこに改善ポイントがあるのか策を練りましょう。
【最後に】
以上、本記事ではダイエットの続かない要因と、成功するダイエットのためにやってはいけないことについて書いてきましたが、いかがでしょうか。
思い当たる節はありましたか。
ここに書いたことを全部実行しようとする必要はありません。
一つで十分です。
苦痛を感じない、自然に取り入れられることから自分のダイエットに取り入れてみてください。
人間は少しずつしか変わりません。着実に、焦らないことが重要です。
理想の身体づくりへ向けて日々一歩ずつ変革していきましょう。