少食のメリットについて知りたいだろうか。先日読んだ船瀬俊介氏の一冊「できる男は超少食」に、少食のメリットについて様々紹介されていた。少食で得られるメリットは減量、若返り効果他、計り知れない。日々のQOLを高めたい方の参考になれば幸いだ。
「できる男は超少食」著者の船瀬俊介氏とは
船瀬氏は実体験を元にファスティングや断食に関する本を幾つも出版している著者だ。また、食品や医療、環境問題に取り組むジャーナリストであり評論家という顔も持つ。
「やってみました! 1日1食」という書籍も有名だが(以前いばや通信でも紹介されていた)、私はこの書籍の影響で半年ほど一日一食生活を送ったことがある(その時から折を見て少食を実践している)。
実体験に基づいた、これまでの常識を覆す、驚きや意外性のある、それでいてなぜか納得してしまう、そんな新しい主張をしているのが著者の船瀬氏だ。
船瀬氏の言う少食とは
船瀬氏は先述した「やってみました! 1日1食」という書籍を出しているように、一日一食の実践者であり推奨者である。
本書では少食の定義こそ厳密に書かれていないが、一日三食の方は、まずは朝食抜きの一日二食への移行が推奨されており、それも難しい方は朝食の量を半分に抑えることが勧められている。
少食とは食事の回数を減らすこと、または一回の食事量を減らすことであるが、詳細に関しては本書または他の専門書に譲ることにして、今回は本書で紹介されている少食のメリットについてのみまとめることにする。
少食のメリット①体が軽くなる
言うまでもないが、少食にすることで体は軽くなる。
適正体重の方や、痩せ体型の方には不要なメリットだが、肥満を自覚している方には最も重要なメリットになるだろう。
また数値としての体重が軽くなるだけでなく、体重が軽くなったことで体感としても身軽になり、今まで億劫だったウォーキングが苦もなくできるようになったり運動量アップへと繋がることも指摘されている。
少食のメリット②集中力アップ
少食にすることで集中力が高まる事例も紹介されている。
ある方は、少食を初めて難関国家資格を取得したそうだ。
こうした効果は、少食によって脳細胞のデトックスが進むことが理由として挙げられている。
確かに食べ過ぎると眠くなることはあっても、腹八分目、腹六分目程度では眠くなることはない。これは多くの方が実感していることだろう。
少食のメリット③疲れにくい体になる
少食により船瀬氏は疲れにくくなったと言う。
氏は朝3時に起きて休みなく原稿執筆を6時間続けても全く疲れないそうだ。
消化には大きなエネルギーを使う。本書によれば毎日三食食べることはフルマラソンを完走するのと同等の莫大なエネルギーを消費する。
少食によって消化に使うエネルギーを抑えてあげることで、その分疲れにくくなるというわけだ。
少食のメリット④短眠で疲労回復できる
さらに少食のもたらす消化エネルギーの温存によって、短い睡眠でも疲労回復が図れるそうだ。
少食と短眠の関係については、杏林予防医学研究所の山田豊文氏の言葉が引用されている。
「一日三食、食べると8〜9時間睡眠、二食で6時間、一食なら3時間、無食ならゼロ時間ですね」
できる男は超少食 31Pより
無食というのはさすがに真似できそうにないが(今のところ仙人を目指すほどの意欲はない)、私も以前一食を実践していた際、自然と睡眠時間は短くなった。ゆえに少食と短眠の関係性には納得できる。
少食のメリット⑤肌が若々しくなる
少食による若返りメリットにも言及されている。
少食実践者の若返り事例は多数あるが、これは科学的に証明されているそうだ。
1999年に長寿遺伝子(サーチュイン遺伝子)が発見された際、カロリーを6割に制限したマウスの寿命が2倍に伸びたと言う。少食によって若返るのであれば、多くの方がその恩恵を受けたくなるだろう。
少食のメリット⑥精力絶倫
また若返り効果の一環として、精力が旺盛になることも報告されている。
著者の元に寄せられる、朝勃ちが復活した5,60代の声も多いのだとか。
かねてから言われている「貧乏人の子だくさん」という現象も、少食による若返り効果で説明できると言う。
経済的に豊かになり、美食、飽食に囲まれたことで、皮肉にも少子化に悩むのであれば、豊かさを享受しつつ、少食のメリットも得られるような食事コントロールが、これからはより大切になるだろう。
少食のメリット⑦お金に余裕ができる
これも言うまでもない。摂取する食事の量が減れば、その分食費は浮く。
健康だけでなく、家計にも少食は優しい。
少食によってお金に余裕ができれば、その分他(ファッションや旅行、趣味)に当てられる。
また、浮いた食費で質の良い野菜や調味料に移行することもできるだろう。
質の良い食材を、少量ずつ摂取する食生活へシフトすることが可能になる。
少食のメリット⑧時間に余裕ができる
少食によって時間が浮くことも重要なメリットである。
三食が二食に減れば、一食分の時間、30分から1時間は浮くことになる。
毎日1時間の食事時間が削減されれば、年間で365時間、その分を他の時間、睡眠や運動、趣味、勉強の時間に当てられる。
自由な時間が増えるというのは、人生の満足度を高めてくれる。
少食のメリットまとめ
以上、今回は船瀬俊介著「できる男は超少食」で紹介されている、少食のメリットについて抜粋してまとめた。
今回本書の全てを紹介しきれてはいない。少食のメリット、事例、少食実践法については本書でより詳細に言及されている。
少食のメリットについて、さらに見識を深めたい方は一読することを推奨する。
本記事が、少食にアンテナの立った読者のQOL向上に役立てば幸いだ。