今日からできる【下半身からやせる食べ方】まとめ

【はじめに】

こんにちは。パーソナルトレーナーのshintahosokawaです。

実際に下半身からやせる食べ方があるとしたら、皆さんは知りたいだろうか?

個人的にこの本は衝撃だった。

これまで「部分痩せは難しい」というのが、

中野ジェームズ修一さんの書籍をはじめ、多くのトレーナーの方々から自分が通説として学んできことであったからだ。

下半身が痩せない、お腹だけぽっこり出ている。こうした悩みの声に対して「一箇所だけ痩せることはない」「脂肪も筋肉も全体的につくし、満遍なく落ちる」というのが自分のトレーナーとしての基本姿勢であった。

しかし一方で、食べる物で体が作られるというのも事実だ。

これまで著者が4000人のダイエット支援をする中で、長年食べ物と体型の相関関係を独自にリサーチしてきた集大成が本書「下半身からやせる食べ方」である。

トレーナーの私としても学ぶことが多々あったので、本記事で改めて紹介したい。

下半身からやせる食べ方_目次と概要

第1章 なぜ、ダイエットしても下半身は太いままなのか?

著者のカノンさんによれば、脚が太いのは遺伝ではないと言う。母も祖母も同じ体型なら遺伝と思ってしまいがちだが、実際は同じ食生活をしていたのが理由だと。

確かに遺伝もあるだろうが、食事が身体を作っているのは間違いない。

ご飯を抜くダイエットで下半身太りになる、食事を見直せば体型は改善する等、目から鱗の言葉が序章から続く。

第2章 下半身からやせる食べ方

2章では具体的に何を食べれば下半身やせ、脚やせが実現できるかを紹介する。ここでカノン食が登場。カノン食は出すことに重きを置いた食事法。出す力を高め、出せる量以上の食事を摂らないことで、すっきりと下半身やせが実現できる。

第3章 正しく食べて、出せる体を作る

カノン食では1日の食事のうち1食を「白いご飯」「生野菜サラダ」「肉・魚のおかず」にする。

3章ではなぜご飯の量は100gなのか、なぜ生野菜サラダなのか、なぜ肉・魚を食べるのか、それぞれの理由が詳細に解説される。

副菜の食べ方や、生野菜サラダの中でも特にオススメの食材にも言及される。

第4章 実践!「カノン食」

4章では日々カノン食を実践する上で、食べるリズムの大切さについて。食事記録の付け方の具体例を紹介。

運動もそうだが、本当に変えたいものがある方、それを習慣化したいならば記録を付けることが有効である。

第5章 知りたい!「部分太りにならない食べ方」

個人的に5章は本書で最も興味深いと感じたパート。部分太りの原因になる食べ物について書かれている。

下腹ぽっこりの原因となる食べ物は麺類やイモ類、腰回りに付くのは脂質と塩分過多につながりやすいシチューなどのルー、脚・膝裏を太くする調味料・各種タレ等々。最初は半信半疑であったが、解説を読めばなるほど、と感心せずにはいられない。

第6章 キープする!ために知っておきたい「一生太らない食べ方」

せっかくダイエットに成功してもリバウンドしては仕方ない。

6章ではやせた身体をキープするための方法について、重要な3つのコツが共有される。

間食との付き合い方、間食で気をつけること等、これまでリバウンドした経験のある方は必見。

下半身からやせる食べ方_カノン食のポイント

本書の具体例が豊富なため、一部しか紹介できないが、それでもポイントの幾つかが伝われば幸いだ。

1カノン食3つの基本

カノン食の提案はとてもシンプルだ。

  • 1日3食を5時間おきに食べる
  • 1食を「白いご飯」「生野菜サラダ」「肉・魚のおかず」にする
  • 十分に水分を摂り、食事と食事の間に最低2回トイレに行く

この3つだけ。なぜ、この3つが重要なのかは本書に譲るが、今日から始めたいという方は、まずこの方法を実行するのもありだろう。もちろん本書を読んで知識を身に付けた上で実践する方が、納得感が深まりこの方法への確信が生まれるのは間違いない。

2生野菜は食べ過ぎも少な過ぎもNG

生野菜の食べ方についても勉強になる。野菜不足に関しては、食物繊維の不足による便秘等問題点を思い付くことは容易だが、逆に食べ過ぎもぽっこりお腹の原因になると言う。では、どれだけの野菜量が適量か。一食あたりズバリ50g。その理由についても本書の中で明示されている。

3最強のデトックス野菜、生大根

生野菜と言っても様々あるが、カノンさん推奨は生大根。大根に含まれる食物酵素は肉とご飯のどちらもを分解してくれる優れもの。特に、排出力が落ちている方には、消化しやすいようすりおろした大根がオススメと言う。

4下半身太りで気をつけたい食材

部分太りを避ける食べ物の詳細な食材リストは本書5章で詳細がある。どの食材がどこの部分太りを招くのか、身体マップとの相関図は見開きでまとめられていてわかりやすい。

塩分の摂り過ぎはふくらはぎや太もものむくみにつながる。女性の場合1日の塩分摂取は7g以内、1食当たり2gとなると、多くの方が塩分過多とならないよう気をつけるべきだ。

また、酸化したマヨネーズが膝裏を太くすることに繋がるため、マヨネーズは小さな容量の物を新鮮なうちに使い切る等、実践可能な具体例も豊富だ。

ちなみにサツマイモとドーナッツがお尻を大きくするようだ。なぜか? 気になった方は本書の購入に踏み切って間違いない。

【最後に】

本書はトレーナーとしてである自分にも新たな気付きを与えてくれた良著であった。

下半身痩せ、脚やせしたいという女性は多い。今後は下半身太りに悩む女性たちに、カノン食の要素を伝えていけたらと思っている。

私たちの今の身体は、これまでに何を食べてきたかの結果だ。

これからこうなりたいという理想の体イメージがあるならば、

その先にすっきりとした脚、下半身があるならば、本書を一読して損はないだろう。