【書評】幸せがずっと続く12の行動習慣から学ぶ幸福度を高める方法

【はじめに】

こんにちは。パーソナルトレーナーのShintaHosokawaです。

コロナウイルスの影響を受けて、今日非常事態宣言が発令されましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

私自身、勤務先のジムもおそらく閉鎖するので、今後どのようにしていくべきか私自身も対策を練っている最中です。

こんな時にブログで何を書くべきか、何を発信するべきかと考えていましたが、その中で本棚で目に留まったのが今回紹介する幸せがずっと続く12の行動習慣

こうした事態になって改めて人生で何が必要なのか?優先度の高いものは何なのか?ということに思いを馳せますが、どんな状態であれ幸せを感じられる日々を送りたいと改めて思います。

このタイミングで本書を手にとったのも何かの契機と思いますので、今日は本書の書評という形でポイントをまとめていきます。

【幸福を決定する3つの要因】

本書はポジティブ心理学のスペシャリストであるソニアビュボミアスキーによって書かれた書です。

ポジティブ心理学の側面から見た時に、幸福を決定する要因は3つあるとされています。

  1. 遺伝50%
  2. 意図的な行動40%
  3. 環境10%

こうして見ると遺伝が50%というのは大きいように思いますが、40%は各自コントロール可能な要因なわけです。

本書の副題に自分で変えられる40%に集中しようとありますが、まさに幸福度を高める12の行動習慣はここをコントロールしようという提案になります。

【幸せがずっと続く12の行動習慣】

それでは具体的に幸福度を高める12の方法を各自紹介していきます。

1感謝の気持ちを表す

ポジティブ心理学のいくつかの研究から日頃から感謝の念を抱く人の方が、そうでない人に比べて落ち込んだり、不安を感じる頻度が少ないことがわかっています。

感謝の気持ちが幸福度を高める理由については、具体的に8つ本章で明示されています。

  1. 感謝することでよりポジティブな人生を味わえるようになる
  2. 感謝の気持ちによって自尊心や自身が高まる
  3. 感謝はストレスやトラウマに対処するための助けとなる
  4. 感謝の気持ちによって道徳的な行動につながる
  5. 感謝は社会的な絆を深める
  6. 感謝の気持ちによって不公平だと感じる頻度が減る
  7. 感謝によってネガティブな感情が減る
  8. 感謝には快楽順応を防ぐ効果がある

なぜ感謝が幸福につながるのか、これだけ事例を挙げてもらえると納得感が増しますね。

その上で感謝するとは具体的にどういった行動を指すのか?

もちろん人に感謝を伝えることもそうですが、個人でできることとしては感謝日記をつけることも紹介されています。

誰かに感謝を言葉で伝えたり、メールで伝えたり、感謝日記を書くことで、どういった変化があるか試してみてはいかがでしょう。

2楽観的になる

感謝の気持ちを持つことと同様、

人生のポジティブな側面にフォーカスするという点において、楽観的になる重要性も挙げられています。

もちろん、ただ単に根拠のない楽観視ではなく、行動・努力の伴った楽観的姿勢が大切なのだとか。

具体例として、最高の自分像を描くことが挙げられていますが、描くだけではなく目標に沿って行動を取ることで、より効果的に幸福度を高めてくれることが示唆されています。

3考えすぎない、他人と比較しない

考えすぎること(ここでは人生におけるネガティブな側面にばかり目を向けて、そのことについてクヨクヨ考えるという文脈ですが)と、他者との過剰な比較が、幸福度の低下につながることも言われています。

とはいえ、どうしても考え過ぎてしまうという方には下記4つのアドバイスが役立つでしょう。

  1. 考えを他(コントロール可能なもの)に向ける
  2. 問題解決に向けた具体的行動を取る
  3. 考え過ぎに陥る状況(場所、時間、人など)を分析し避ける
  4. 大きな視点(これは1年後も重要な問題か?等)に切り替える

考え過ぎや他者との比較に悩む方は、ぜひ参考にしてください。

4親切にする

人に親切にすることと幸福の相関関係を実験で証明したのも著者の功績です。

彼女の実験によれば、親切にするにも条件が必要で、いつ、どのように、どれくらいの頻度で親切な行動を取るのか前もって決めることが幸福度を高める上で重要だったと言います。

具体的には、週に一度月曜日、5つ親切な行動を取ると決めたグループが最も幸福度の高まりを得られたそうです。

一日一善なり、週の頭月曜日に3つなり、自分で決めた親切ルールを守ることが幸福度を高める上で重要なようですね。

5人間関係を育てる

本章は人間関係への投資の仕方、近しい人と親密な関係を深める方法について特に参考になります。

夫婦2人の時間をとることや、感謝や愛情を伝える習慣を持つこと、良いニュースに注目することなど、長期的に関係性を深めるためのティップスが紹介されます。

6ストレスや悩みへの対抗策を練る

障害やストレスの全くない人生を送る人は、いないと断言してもいいかもしれません。

誰しもが何かしらの悩みを日々抱えて生きていますよね?

そうしたストレスに対処する行動をコーピングと言うそうですが、ここではコーピングの重要性と方法について説かれます。

まわりから支援を得る効用や、トラウマをいかに意味付けるか、トラウマを書くという行為で昇華する方法まで。

自分にあったコーピング手法を構築するのに役立ちます。

7人を許す

これも一種のコーピングですが、人を許すことも幸福度を高める方法の一つだと言います。

8熱中できる活動を増やす

集中する状態、何かに没頭した状態を心理学者のチクセントミハイはフローと呼びました。

彼によれば、幸福な人生とはフローつまり自分が完全に没頭することによって作られると言います。

確かに何かに夢中になっている最中は、一切の不安や恐れから解放されていますし、理にかなっていますね。

9人生の喜びを深く味わう

ネガティブなことにクヨクヨしないことも重要ですが、人生のポジティブな面を味わい尽くすスキルも幸福度を高めるために重要です。

具体的な方法としては、良い思い出を振り返って浸る時間を持ったり、楽しかった思い出をまとめたアルバムを作ることなどが勧められています。

10目標達成に全力を尽くす

目標に邁進することは、人生の目的を持つことと、自分の人生をコントロールしている感覚を得られるという2点において、幸福度を高めてくれます。

目標を追いかけるステップも5つ具体的に紹介されていますので、目標設定の必要性を感じている方はこの項からも多々学びを得られるでしょう。

11内面的なものを大切にする

スピリチュアルなもの、宗教的なものも人生の幸福度を高めてくれる一要素になり得ます。

12身体を大切にする

運動と瞑想、私がトレーナーとして重要と感じている点がここでも挙げられています。

適度な運動はホルモンの作用によってポジティブな心理を作り出しますし、瞑想は日々の思考から解放されるために有意に働きます。

【最後に】

今回コロナウイルス騒動から始まった緊急事態宣言を踏まえて、改めて本書を読み返してみました。

こうしてみると、幸福に生きるために、自身の幸福度を高めるためにできることは多々あることを今一度確認することができました。

自分ができる40%に集中して、今日からの日々をより幸せなものにしていきたいと思いますね。

後半だいぶ簡易的にまとめてしまったので、しっかり読みたい方には本書をオススメします。

買って損はないコンテンツが詰まっていると思いますしね^^

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