体質別にトレーニングをカスタマイズする必要性
最近、パーソナルトレーナーとして、今のパーソナルトレーニングの指導に欠けていると感じることがある。
それは、タイプ別に指導方法をカスタマイズする、個別化という発想が乏しい点だ。
ご存知の通り、100人いれば100通りの体質がある。
同じアプローチで同じ結果が出ないのは、遺伝的に、先天的に、体質が異なるからだ。
例えば、私は食べても太らない体質だ。ちょっと気を抜けば痩せていってしまう。だから、増量という点で苦労する。もっと身体を大きくしたいので、筋肥大の為のトレーニングと同様、痩せない食べ方というのを突き詰める必要がある。
一方で、私とは反対に、気を緩めば増量してしまう体質の人がいる。このタイプは減量という点で苦労する。もっと身体を絞りたいので、体重を増やさない食べ方というのに気を配る必要がある。
こうして体質が異なれば、目的も異なるし、目的が異なれば、実現の為のアプローチも異なる。
また、減量という点で共通していても、好きな食べ物も異なれば、趣味嗜好もライフスタイルも一人ひとり異なる。
その点を考慮したトレーニング指導となると、個別に対応するパーソナルトレーニング以外に方法はない。
しかし、パーソナルトレーニングと言いつつも、ジムのプログラムが一人ひとりの体質別に対応できていないケースもある。まだまだ、個別化対応という点で、今後業界の伸び代はあるように感じる。
体質診断に役立つアーユルヴェーダ
そのうえで、自分が体質診断に活用できると踏んでいるのが、インド5000年の歴史を持つアーユルヴェーダだ。
アーユルヴェーダでは、3つのドーシャと呼ばれる属性で、人をタイプ別に診断する。
ヴァータ(風)、ピッタ(火)、カパ(水)の属性で診断することで、その人の性格や体質、不足しがちなエネルギー、それを補う食材、過剰になり過ぎるエネルギー、抑える食材等々、知ることができる。
大雑把な分け方には違いないが、一人ひとりの体質を知る上で、適切なオーダーメイドのトレーニングプログラムを作成する上で、一つの指針にはなると思う。
ゆえに、一人ひとりの体質が異なるという前提の上で、より効果的で適切なアプローチをするために、アーユルヴェーダ診断をトレーニング前に活用していこうと思う。
インドという東洋の知恵は、今の西洋のトレーニング理論に欠けている部分を補完するツールになり得るとも思う。
今後、私のパーソナルトレーニングでは東洋の知恵と西洋のトレーニング理論を融合した独自のメソッドという点も深めていくのだろう。
さて、アーユルヴェーダの学びも深めていこうか。